不動産投資を始めたきっかけ2

後日、仕事を早めに切り上げた私は佐藤さんの待つファミレスに向かった。

先についてるとメールが来ていた為、到着して店内を見るとスーツ姿の女性がこちらを見て営業スマイルで歩み寄ってくる。

隣には上司なのか男性の姿もあった。

 

「こんにちは、お待ちしていました。」

二人は名刺を出す。

席に座り世間話を始める、主に男性のほうが話をしている。

かなり私の会社の事に詳しく、私と同じ会社のお客さんもかなりいるらしいとの事・・・

平均年収や「何で知ってるんだ?」みたいな事まで・・・

一通り話し終わったところで本題に入る。

 

「実は今回お客様に将来の資産運用のご提案があります」

 

「毎月の余ったお金を少しづつ積み立てていただいて将来の年金にすることができます、しかもこの方法なら節税効果もあり積み立てたお金と節税額が同じくらいなので実質ほとんど自己資金は必要ありません」

この話だけ聞くと夢みたいな話だと思いました。

私「そんなうまい話があるんですか?正直信用できないんですが、具体的にどんな運用になるんですか?」

 

「投資用マンションを一室持っていただいて家賃収入を得ていただく方法です。ですがこちらのマンションはサブリース契約させて頂きますので家賃はうちのほうで保障させていただきます。入居者様がいてもいなくても当社で毎月家賃をお支払いしますし管理等も当社の関連会社で行いますのでお客様は何もせずに家賃とローンの差額だけを積み立てていただく感じです。」

 

「それでローンが終わればこちらのマンションはお客様の物になるので売却していただいても結構ですしそのまま所有していただいて家賃収入を得ていただいても大丈夫です。」

 

「節税効果があるというのは減価償却というのがありまして・・・」

 

私「正直難しすぎて理解できないが家賃とローンの差額を毎月払って赤字の分は確定申告すれば税金が戻ってくるみたいな感じなんですね?」

 

「そんなところです。次回お部屋のパンフレット等も持ってきます。御社の方も何人かされていますし是非ご検討ください。」

 

最初は全く信用していなかったが、話を聞くと信用できそうな感じだったのと投資には興味があったので後日会う約束をしてこの日は解散した。